幕府の密命をおびた十三人の刺客が、明石五十五万石の藩主を狙って六十日間、血のにじむ辛苦の末、木曽山中の宿場で凄まじい殺戮戦を展開する過程をそれまでの時代劇では試みられなかったサスペンス手法を取り入れたリアリズムタッチで描き出す。池上金男がオリジナル・シナリオを執筆、工藤栄一が監督した時代劇。撮影もコンビの鈴木重平。
監督:工藤栄一
出演:片岡千恵蔵、里見浩太朗、嵐寛壽郎、西村晃、香川良介、芥川隆行、丹波哲郎、内田良平、阿部九洲男、山城新伍、水島道太郎、加賀邦男、汐路章、沢村精四郎、春日俊二、片岡栄二郎、和崎俊哉、丘さとみ、藤純子(富司純子)、月形龍之介、河原崎長一郎 、三島ゆり子、高松錦之助、神木真寿雄、高橋漣、水野浩、原田甲子郎、菅貫太郎、北龍二、明石潮、堀正夫、有川正治、小田部通麿
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十三人の刺客(1963)のストーリー
弘化元年九月明石藩江戸家老・間宮図書(高松錦之助)が老中・土井大炊頭(丹波哲郎)の門前で割腹し果てた。間宮の死は藩主松平左兵衛斉韶(菅貫太郎)の暴君ぶりを訴えていた。斉韶は将軍家慶の弟君、この事件は時の幕閣を動揺させた。これに対し老中土井は、非常手段として御目付役・島田新左衛門(片岡千恵蔵)に斉韶暗殺を命じた。大事決行をひかえ新左衛門は十一人の協力者を集めた。新左衛門の知友・倉氷左平太(嵐寛寿郎)、三橋軍次郎(阿部九洲男)、樋口源内(加賀邦男)、平山九十郎(西村晃)他十一人の強者達だ。暗殺計画は極秘裡に進められたが、この暗殺計画を事前にキャッチした人物がいた。鬼頭半兵衛(内田良平)、明石藩側用人千石の身分を自分で掴んだ傑物である。不詳事発生以来一ヵ月余、明石藩が突如参勤交代の途についた。行列を追う刺客団は、中仙道で奇襲作戦を練ったが、半兵衛の奇計にあい失敗に終った。新左衛門の計略は、斉韶が尾張を通る時、その尾張藩の通行を阻止すれば、勢力を削られた行列は新左衛門が襲撃の場所に選んだ落合宿に出る。落合宿は襲撃には絶好の要地だ。尾張藩通行を阻止する方法は、尾張藩木曽上松陣屋にかつて息子夫婦を斉韶に惨殺され、深い恨みを抱く牧野靭負(月形龍之介)がいる。倉永が早速松陣屋に飛び、他の刺客は落合宿へ急行した。郷士の倅・木賀小弥太(山城新伍)がこの計画に加わり、今はただ時を待つだけだった。運命の朝、深いもやの中を落合宿に乗り込んだ斉韶公以下五十三騎は、先ず真新しい高塀にさえぎられた。混乱の中、退路の橋が大音響と共にくずれ落ちた。五十三騎は、半兵衛の意志とは逆に障害物にはばまれて、刺客の誘導に乗っていった。十三人と五十三騎の死闘は続いた。虚しい死体の群の中に新左衛門、半兵衛の死体もあった。弘化元年斉韶参勤交代の途中発病、帰城と同時に死去と届けられた。

