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仇討(1964): Revenge

些細な諍いから起きた決闘で上役を殺してしまった下級武士の姿を通し、封建社会における家名尊重の理不尽を描く時代劇。橋本忍のオリジナル・シナリオを今井正が監督した時代もの。撮影もコンビの中尾駿一郎。

監督:今井正
出演:中村錦之助、田村高廣、神山繁、丹波哲郎、石立鉄男、加藤嘉、三田佳子、進藤英太郎、小沢昭一、蜷川幸雄

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仇討(1964)のストーリー

徳川幕府の治世下、播州脇坂藩竜野城で恒例の武器倉庫点検が行われていた。丁度通りかかった奏者番奥野孫太夫(神山繁)は槍の穂先の曇りをみつけ、皮肉な言葉でなじった。これを聞きとがめた江崎新八(中村錦之助)は、孫太夫と口論した。無役軽輩から侮辱された孫太夫は、新八に果し状をつきつけたが、果し合いの結果、孫太夫が斬殺された。私闘と厳禁の掟を破った二人を、新八の兄馬廻り役江崎重兵衛(田村高廣)と孫太夫の伯父丹羽伝兵衛(加藤嘉)は協議の末、乱心しての私闘届け出、新八は城下遠隔の地にある感応寺に預けられた。憤懣やるかたない新八であったが家名尊重のためと言いきかされ、いつか住職光悦(進藤英太郎)との静かな生活は新八の気持を変えていった。一方奥野家では兄を殺されて、家督は継いだものの、弟主馬(丹波哲郎)の心境は怒りにふるえていた。神蔭一刀流免許皆伝の腕をもつ主馬は、兄の仇をとろうと時を待ち、感応寺へ向った。心ならずも相対する新八に主馬は運悪く、松に刀をとられ斬られた。この噂は藩内に広まり、公儀の沙汰として仇討を認めた藩は、奥野家の末弟辰之助(石立鉄男)に新八を斬らせねばならなかった。家を守るために弟を死に追いやらねばならぬ重兵衛は新八に藩命を告げた。武家の理不尽な掟に心では反抗しながらも、兄の苦衷を察した新八は、太刀の刃引きをして、幼友達辰之助に斬られる覚悟を決めていた。そんな新八を、光悦は他藩へ逃亡して人間として生きるよううながした。城下桔梗ケ原に竹矢来が組まれ、新八と辰之助は当日を迎えた。国家老片貝頼母の合図で仇討は開始された。一瞬、辰之助を間に六人の助太刀が飛び出した。死を覚悟していた新八の心は変わった。死にもの狂いで六人にたちむかった新八は、血みどろで斬りかかっていった。しかし、素手で立ちはだかった重兵衛の姿にとまどうところを、藩士の槍が新八の胸を刺した。夕闇の立ちこめる竹矢来の中に、新八の死骸に重って重兵衛の切腹したむくろが、重っていた。

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